※乳児に食べさせてはいけない食べ物Ⅱ※ 食塩に注意!

小さい子供は摂取に注意!食塩

1歳の乳児が保育施設で中毒となり死亡するいたましい事件が判明しました。その中毒の原因物質は「食塩」だったことがわかり、小さな子供を持つ親の間で衝撃が広がっています。身近にある調味料「食塩」ですが、乳幼児には劇薬となるようです。どうすれば中毒を避けることができるのでしょうか?

なぜ乳児に塩分を与えてはいけないのか

乳児は腎臓の機能(腎機能)が未熟で、体内で多量の塩分を処理できないことがわかっています。高濃度の食塩を一度に取ると脱水状態になり、多臓器不全などの症状を引き起こし死亡する可能性があるそうです。
乳児に限らず、猫や犬など体の小さい動物も腎機能が未発達のため、塩分や味付けのあるものを食べさせてはいけないのです。

乳児が摂取しても大丈夫な塩分量は?

事件の記事などに掲載されている医師の説明によると「食塩の1歳児の摂取量の限界は小さじ1杯(5〜6グラム程)」だそうです。想像以上の致死量の少なさに、ショックを受けた人は多いようです。なお問題となった事件の場合、水分不足などを補うためのイオン飲料に塩をまぜてスプーンで1歳の乳幼児に与えたところ異変を起こしたようです。

死亡の恐れがある「5グラムの塩分」が含まれる料理は?

・しょうゆラーメン…1杯(スープ含む)
250mlの容量のコップに塩5グラムをいれると、しょっぱくて飲めません。

厚生労働省のガイドラインでは・・・

厚生労働省のガイドラインでは、生後6ヶ月〜11ヶ月で1日あたり1.5グラムを目安としています。軽くひとつまみで0.1グラム程度ですので、離乳食の味付けは塩を入れないか、だしなどのうまみ成分で対応しましょう。ただし市販の粉だしなどは塩分を含みますので、取りすぎに注意が必要です。

離乳食に塩分は不要!

育児書やインターネットで離乳食の様々なレシピが紹介されていますが、ネットのレシピは栄養士ではない普通の人が投稿したものも多くあり、ちょっと味がこいかな?と思ったら栄養成分もきちんと確認してから作った方がよさそうです。そもそも塩分の取りすぎは大人になってからも体に悪いのが定説となっています。これから味覚を形成する赤ちゃんの時期は、ごくごく薄味で食感などを工夫し、素材の味そのものを楽しんで食べてもらうのが良いですね。

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